〒411-0821 静岡県三島市平田185-31
さて、やっと寒くなってまいりました。寒くならないと商売あがったりだよ!・・・と言ってはいけません。
実は最近知ったのですが、現在は北極と南極に氷河があるので氷河期であり、地球は氷河が無い温室期を行ったり来たりしているそうです。なので現在は氷河期が終わり、温室期に移行する途中なんだそうです。『地球温暖化』って嘘なんですかね・・・。
今日は、恐らく今年の冬はとても寒いそうなので、インフルエンザが蔓延すると思うのです。なので、コロナに然り、インフルエンザに然り、それ以外のウイルス感染症による上気道炎に然り、リウマチ患者さん達には注意して欲しいので投稿します。
さて、当院は外来診療のみ行うリウマチ膠原病を専門とする施設です。当院の患者層の80%がリウマチ膠原病系と、リウマチと整形外科疾患との鑑別の為の初診の患者さんの診察です。
リウマチの治療には、免疫抑制剤や生物学的製剤を使用します。免疫が下がるのだから肺炎にならないのか、大丈夫か、と心配になる高齢者が多い地域だと思っております。結論からいえば、端的にいって大丈夫です。
勿論注意が必要です。食欲が無い時、熱が出ている時はメトトレキサート(リウマトレックス)を必ず中止する。ここを間違えない事なのです。間違えたら薬の血中濃度が上昇して免疫が低下し、感染症を引き起こしやすくなるからです。パンフレットを渡して説明した通りです。
ニューモシスチス肺炎について説明しても、皆さんは「?」というお顔をされます。このブログを診ている方は、ネットで検索してください。リウマチ診療で一番怖いのはこのニューモシスチス肺炎です。しかし、当院では予防投与としているため、開業以来数件のみの発症で済んでいます。これは凄い事の筈なので、驚いてください。
基本方針として、私の頭の中では年齢と免疫抑制剤の投薬量の掛け算が出来ており、「この年齢の方で、この肺疾患を持っている方には、これくらいの投薬量でないと肺炎を繰り返すことになるな~」、という算段が整っています。私は元々都内のリウマチ膠原病診療で有名だった大学病院に勤務していた医師なので、外来患者さんも普通の大学病院のリウマチ膠原病科とは比較にならない人数を若い頃から診療してきたので、スキルがあるのです。
(偶に、私の事を英語が読めないだろう、大学病院より格下だろう、偉そうなんだよ、という人がおりますが、当院での治療は有名大学病院と同レベルの治療を、大学病院よりずっと少ない診察待ち時間で提供しております。)
高齢患者さんに無茶な量の投薬は絶対にしないし、なにかきっかけあれば薬は減らしていく方向に診療をすすめています。
しかし、どうしても避けられない肺炎があります。それは男性患者さんの、上気道感染症後に突然出てくる『リウマチ肺』です。これには開業し、もうすぐ9年となりますが、ずっと泣かされています。特に2020年コロナ禍以降、1年に1人以上は急変し、県内外の施設に入院させて貰っています。
数例ですが、リウマチ肺が始まったばかりの方を診察した際、酸素低下が軽度で、入院先でコロナが蔓延しているとか、いろいろ考えて外来でエンドキサンを点滴しながら治療をした事もあります。皆さん今も元気です。
このリウマチ肺、ってなんだ?という話ですが、リウマチ肺とは、関節リウマチに発症する膠原病肺、間質性肺炎です。
外来で間質性肺炎?関節性肺炎?はあ?と聞かれる事がしょっちゅうあります。間質性肺炎とは、関節リウマチの節外病変(関節炎以外の合併症)の中で一番多い病変です。肺の間質の壁が固く肥厚し、繊維質が多くなるため、呼吸がしづらくなる病気の総称です。
間質性肺炎の症状としては、空咳(痰のでない咳)が有名です。しかし、実際は空咳よりもっと知ってほしい情報があります。
・風邪のあとに起こる、いつもより一層強い倦怠感
・風邪が治ったのに、いつもより食欲が出ない、元気になれない
倦怠感、食欲不振と言われても皆さん「?」と思うかもしれません。私は臨床医なので、現実的な話をします。間質性肺炎は普通の肺炎ほど炎症性浸潤が強くないので、派手な咳や痰、呼吸困難感を感じにくい事が多いと思います。細菌性肺炎は症状が派手なので誰がどう見てもすぐ疑われやすいのです。
しかし、救命を考え、間質性肺炎をあまり重症化しないうちに対応するためには、上記の「倦怠感」「食欲不振」程度の軽症の症状のうちに発見したいのです。出てきたらすぐに相談して欲しいのです。低酸素になると人間はかったるくなります。胃粘膜が低酸素になると胃の機能が低下するので食欲不振が起こります。
当院で上気道感染症後にリウマチ肺に罹患する人は多くが男性です。ほぼ100%喫煙者です。なので、当院では初診時以外にも、最低年1回以上撮影をしております。その際派手な間質性肺炎が見つかる事は有りません。男性を中心にかなり高確率で肺気腫が見つかります。女性でも見つかる事が多く、関節リウマチと喫煙との因果関係の深さを実感する所です。
リウマチ肺で急変する方の多くが既に間質性肺炎も持っている人だけでなく、元々は間質性肺炎が無くても、喫煙歴がある、喫煙している人も高確率で急変するのです。
間質性肺炎は一定以上増悪している場合は死亡リスクが高くなります。なので、私が「入院が必要です。」と説明した際は、ちゃんと従ってください。そうでないと、私も、当院のスタッフも、ひいてはご家族も泣いてしまいます。
なので、患者さん方は風邪を引いたら、すぐに風邪を治す事、治った後も体調をきにして生活して欲しいのです。宜しくね!
以上です
院長でした。
2024年12月13日
痛風関節炎の治療は、実は私の隠れた特技です。
ザイロリックが発売されてしまったので、最近世の中でやや廃れ気味となった痛風という病気。でも、それは内科の知識の浅い人の見解です。痛風関節炎は実は奥の深~い学問です。
実は、私は元『東京女子医科大学附属膠原病・リウマチ・痛風センター』という変な名前の医局に所属しておりました。当時のトップは痛風核酸学会のトップだった先生でした。
なので、私も日本で珍しく『痛風関節炎』の治療を得意とする医師の一人です。
当時医局に山積みになっていた痛風核酸学会の診療ガイドラインをみて、トップの先生に『下さい!!』とお願いしたら『やらない!!自分で買え!!』と言われました。せっかく買ったのに1か月後大人の諸事情で結局医局員に製薬会社さんのご厚意で配布され、同じガイドラインが2冊も机の本棚に並んだ思い出があります。
痛風治療は、上にも書いた通り尿酸降下薬『ザイロリック』が販売されたため大きな歴史的転換点を辿りました。しかし、私の外来には未だに痛風関節炎をこじらせた方々が通院しています。こじらせると痛風関節炎は中々改善しません。
驚く事に、この地域にはまだ痛風関節炎をこじらせ慢性関節炎となっているのに、関節リウマチと誤診されたままの患者さんが比較的多数いらっしゃいます。
更に尿酸降下薬の使用方法を間違えると腎機能を悪化させます。ザイロリックという薬はCKD(慢性腎機能障害)の方が使用するとかえって腎機能を低下させます。
痛風(高尿酸血症)という病気をこじらせると腎機能障害が進行します。特に女性の場合、痛風発作を起こすのは稀ですが、高尿酸血症の基準値が男性とは異なるため、腎障害になる事がしばし認められます。
高尿酸血症を放置すると尿管結石を起こすリスクが上がります。起こすとかなり痛いですよ。
痛風関節炎が中々治らない方、趾の関節痛が痛風なのか、リウマチなのか判らない方、尿酸値の値が全然改善しない方、
そもそもどこに行っても自分の関節痛の診断が出なくて頭を抱えている方は、どうぞ当院にお立ち寄りください。何卒宜しくお願い致します。
院長
2024年12月4日
私個人の見解も含まれていますので、あくまでご参考まで。
話題は大きく分けて2つに分かれます。ワクチン問題と、起きた時の対応についてのコラムです。
最近帯状疱疹ワクチンが流行っています。流行っているのはワクチンです。帯状疱疹ではありません。
『80歳以上の方の2人に1人は帯状疱疹を発症しています。』というCMをテレビで観ます。その度に違和感を感じる。完全に帯状疱疹ワクチンをビジネスにしている輩がいる。ここに鉄杭を打ち込みたい。
10年前からワクチン産業が活性化されています。BG財団が世界中のワクチンを生産する企業に投資してます。それが関連しています。アメリカ大統領選をトランプさんが勝利したので書いても良いと思っています。子宮頸がんワクチンに然り、新型コロナワクチンに然り、帯状疱疹ワクチンに然り、今後でてくるであろうmRNAタイプのインフルエンザワクチン、麻疹ワクチンに然り。新しい技術だから高いのは当然、自費診療だから沢山お金を支払って当然と言わんばかりに。会計士達でさえ、『先生、ワクチンは儲かりますからどんどん打ちましょう。』と言います。でも、それをやってはいけないのです。ワクチンをビジネスにしてはいけないのです。
(小児科、新生児のワクチンに関しては私の預かりしる分野ではないので、言及しません。)
後、昔帯状疱疹ワクチンを打った患者さんが接種後7日で帯状疱疹を発症した患者さんがおり、酷く怒られたので、以降患者様には一切お勧めしておりません。元々ワクチンを打っても発症リスクはゼロにならないのです。添付文書にパーセンテージが出ています。
当院に通院される患者様の80%以上が関節リウマチ患者さんなので、敢えて言いますが、生物学的製剤やメトトレキサートが治療薬として普及する大分前から、関節リウマチ患者は一般患者より2倍以上、帯状疱疹に罹患しやすいという文献が存在ます。だけど、当院ではテレビでなんとか財団が広告を打っているように治療を行っている80歳以上の方が2人に1人も発症しておりません。
そして、治療薬(抗ウイルス薬)も良い薬が開発されているので、診断が遅くなければ治ります。ワクチンと内服薬の盾と矛で一度戦って欲しいくらいです。
疼痛が長引く人もいますが、95%信頼区間があるとすれば、数か月で改善する人が殆どです。中にも神経麻痺が残る人もおりますが、治療介入が遅かった人など、特殊な方だと思います。
帯状疱疹は、昔から高齢者や化学療法を受けている方に多く発症する事で有名です。
日本リウマチ財団は生物学的製剤とJAK阻害薬に多いとHPで謳っています。生物学的製剤を使用中の患者さんの多くが免疫抑制剤を併用されている方が多いからだと思いますが、帯状疱疹発症が多いとは思えません。
生物学的製剤のパンフレットにその様な記載は有りません。最近のアクテムラのパンフレットには申し訳程度に記載がありますが、アクテムラの文献には免疫抑制剤を併用しない症例では感染症を起こすリスクは少ないという内容のものを中外製薬が開業医に紹介してくるので、ここも盾と矛で戦ってほしい所です。
JAK阻害薬には帯状疱疹のリスクに関する記載があります。
しかし、近年帯状疱疹を発症する患者が明らかに増えたのは、やはり新型コロナウイルスワクチンが普及してからだと思います。
最近接種者が2割を切ってきたので書けますが、『不活化ワクチンは免疫抗体現象が完了するのが3週間、その間免疫力が少し低下します。』と患者さんに説明できますが、mRNAワクチンに関しては3週間以上としか言いようがありません。新型コロナ感染症の流行が半年クールで回ってきたことを考えると、半年間免疫力が下がっている可能性が高いですが、確信は有りません。
私の経験では肺炎リスクが少ない人が肺炎を起こしていましたし、あのワクチンは人の免疫を低下させると思います。だからこそ、リウマチ患者さん達には打って欲しくありません。
多くの患者さんが知りたい対応方法に言及しますが、生物学的製剤と免疫力が下がらない免疫調整剤との併用、もしくは生物学的製剤単剤での使用下で免疫力は低下しませんので、当院では特に中止しません。勿論速やかに抗ウイルス薬を開始します。
メトトレキサート高用量使用中、疼痛のために食欲が低下し起きた脱水下での帯状疱疹では、メトトレキサートの血中濃度が上昇するので、メトトレキサートを一時中止にする事が多いと思います。
ステロイド製剤は、細胞性免疫、体液性免疫の両方を下げている可能性はあります。でも中止しません。全身播種したケースで一度順天堂大学皮膚科で入院対応して頂いた事があります。全身播種した例だったら勿論点滴製剤で治療をして頂きます。その患者さんは、1週間もたたず退院されました。
帯状疱疹という感染症は、免疫低下が原因と言われていますが、まだ発症にいたるメカニズムは完全に解明されていません。高齢者、免疫抑制剤を、抗がん剤を使用している人はリスクが高いと言いますが、若い人も起こします。
かつて皇后雅子様が40代前半で帯状疱疹に罹患しニュースとなりました。実際は、ストレス、睡眠不足、体力の低下が原因となる事が多いのが現状です。ヘルペス属のウイルスらしい、簡単に理屈で割り切れない点が多い感染症だと思います。
なので、どの患者様にも体調管理の基本は睡眠を十分摂る事であると周知したい事、体調を崩している時に帯状疱疹が起こる事が多い事、もし遠方に住んでいる方で発症された方がおりましたが、抗ウイルス薬をすぐに内服する事が大切であり、どの薬を止めるかなどの議論は後回しで良い事、食事と水分を十分摂取する事、食事が十分とれない間は脱水予防のための点滴を躊躇なく受ける事、当院近くにお住まいの患者さまであれば当院に緊急来院してください。
尚、現代の医療では、帯状疱疹の治療薬は皮膚科だけでなく、お近くの内科系、外科、どこでも処方できます。どこで処方されても5日から7日分を処方して貰えます。皮膚科でなければ診察して貰えない疾患では有りません。内科系、外科系医師でもわかる皮膚疾患の代表が帯状疱疹です。
最近投稿が増えましたね。それだけ愚痴っぽいババアに自分がなったと思う、今日この頃です。
以上 院長でした。
2024年11月16日
ここの所、受診間隔を開けたがる患者さんがまた増えてきました。一時期それが酷く、何が何でも開けたがる方が大勢おり、通常業務の邪魔になっていました。それを抑える為に、院長が細々と一人一人に対応するようにしておりました。どうやらまた院長対応にしないといけない事態となってきたようです。
病態が安定している患者さん程、受診間隔を伸ばしたがるのですが、こんなに激甘対応をしているのに、まだ甘えるのか?というのが本音です。多くのリウマチ膠原病科の通院は4週間隔が基本です。大学病院は28日分しか処方しないでしょう。している大学病院、市立病院は無い筈です。
痛風に関するものですが、受診間隔が伸びている患者さん程疾患コントロールが悪化するという文献もあります。実際当院でも中程度疾患活動性のリウマチ患者さんを、男性だし、若いし、仕事が忙しいからと甘い対応をして、3か月処方をした事で何名か急変させています。受診間隔が伸びるという事は、観察するポイントが減るという事です。多くの患者さんに取って急変前の前兆は大抵無自覚だからです。そのポイントを全て伝えきれる訳が無いからです。
当院に通院されている患者様によっては遠方に住まわれている方も多く、高齢化社会、共働き世代の増加により、徐々に通院が困難になる方も増えております。厚労省が医療費を減らそうとして、高齢者の負担割合を増やしに行っているのだから仕方ないだろう。そうでしょう、判っています、判っていますとも。
一方、当院は、生物学的製剤を使用している患者さんの中には8週間隔で通院されている方もいるのが現状です。それは、非常に危険な事です。
私が急変リスク因子であると考えている病態を説明しますと、①高齢者、②メトトレキサートと、PSL換算10mg以上のステロイド製剤を併用中、③生物学的製剤、若しくはリスクの高い免疫抑制剤を使用している、④肺疾患(間質性肺炎、肺気腫、喘息、塵肺、etc.・・・)、⑤喫煙歴(肺疾患が無くても何故が上気道感染症後に急性間質性肺炎を発症する人が多い)、⑥肝硬変がある、⑦腎不全がある、⑧①~⑥以外の特殊なリスクがある、方達です。
(⑧はまるで役場の資料のような書き方で嫌ですが、現在想定できない事態もあるので必要な訳です。)
受診間隔は、病態、住所、患者さんの年齢を考慮しています。相談の上決定する事もあります。
生物学的製剤使用中の方で8週間隔を許可している方の特徴は次の通り。①受診期間が長く、院長の観察のもと異常事態が起きても自身で迅速に対応できる性格の方、及びそういう家族が要る方、②院長が許可出来ないと言っているのにいう事を全く聞かない方、本人及びそういう家族がいる方
(ちなみに、②には『責任を取れない事もありますよ。』という説明をしております。その上での承諾です。)
医療費に関しては、現在が一番最悪の高齢者負担率であり、もう少しすると徐々に緩和されます。診療報酬に関しても実は年々引き下げされています。だから、あまりクヨクヨしないで下さい。
当院は後発医薬品を積極的に採用しております。生物学的製剤もバイオシミラーを多く使用しております。患者様が支払うコストを最大限に考慮しております。
けして意地悪したい訳でも、意地汚い感情がある訳でもありません。当院は疾患コントロールが定まらない方、急変リスクが高い方を4週から6週間隔で、リスクが少ない患者さんでも8週間隔までの通院間隔を限界としております。免疫抑制剤、生物学的製剤は感染症、腎不全、肝不全を起こすリスクがあり、免疫調整剤に関しては頻度が極めて少ないのですが副作用で長期入院となるケースもある事、なにより免疫調整剤による副作用を理解している医師が専門医であって昨今少なくなっているからです。当院でないと対応できない事がまだまだ静岡県では多いのです。どうかご理解の程宜しくお願い致します。
院長
2024年11月16日
今月は驚くニュースの目白押し。一度投稿したけど、1日で削除したが、再度投稿をする。
患者さん達数名に話を聞いて貰い反応を見たが、よくわからないという。やはり医療業界の常識は医療業界が判る人にしか判らないのだと思う。中には「よほど自信があり挑戦的な人なのだろう」とあった事もないO先生の性格を当てにくる人もいる。この話が如何にマズい話なのかを説明しないといけないのだが、興味の無い人は読まなくて良いと思う。
さて、能天気な患者さんが、熱海市に新しいリウマチ科の病院が出来ると言い出した。調べると、医師は私が良く知っている元J大附属病院所属のO先生だった。自分も開業時に順天堂に嫌がらを受けた事もあるので、彼の立場が判らなくもない。(ここまで酷くは無かったが。)だから一度書いた厳しい意見を一度封印した。しかし、やはり業界の評価は『お尋ね者』『アンタッチャブル』の様だ。
大きな病院から独立開業する医師は確かに沢山いる。しかし、個人開業医から就職後2年と経たないうちに開業する先生を私は知らない。J大を辞めたのは昨年7月、現在は11月。12月に開業という事は、1年以上前から開業あっせん業者と接触し、特定の医療卸と相談を重ねていた事になる。端から勤務先の河西クリニックから患者を総取りする算段だった事が想像できる。
当院の立場としては、熱海市からあまり患者は来ない。だから実害もない。しかし、熱海在住の患者がいない訳では無いので、熱海市の患者に質問をされたら患者の事を考えて止めるつもりだ。途中で潰れる可能性があるからだ。元々河西クリニックでO先生は約10年間も外来をされていた。当時から然程注目はされていなかった。昨年河西クリニックに副院長待遇で就職してからも然程話題にならなかった。話題になっていれば小林桂子クリニックのように、遠い藤枝市内の先生の話でも入ってくる。残念ながら、恐らくO先生自身が自分で思っているほど世間はO先生を評価していない。
ちなみに、自画自賛となるかもしれないが、私が神奈川県の田舎でバイト外来をやっていた時、10年以上前の話だが、2年間で半日4人程度の外来を、40人まで増やした。女子医大の練生ごときが、すぐ近所に聖マリアンナ西部病院があったのに、そこのリウマチ科外来からごそっと患者を奪っていたのだ。それぐらいの腕が無ければ開業は上手くいかないと思う。自分はたった2年でそれを成し遂げたので自分には大学病院などに依存せずとも一人でやっていける自信があった。しかし、リウマチ膠原病科のレセプトを医療事務たちが判っていなかったので病院にはあまり有難がれなかった、自分が思っているほど自分は評価されていなかったという痛い経験がある。河西クリニックとO先生の関係に近いと思えるのだが、どうだろう。
熱海市には、所記念病院があり、慶応大学整形外科医師が非常勤で勤務している。国際熱海整形外科については、本部の山王メディカルセンター整形が関節リウマチで有名なので調べると案の定リウマチ専門医を持っている先生が2名いる。その辺で市内のリウマチ診療は9割方シェアされているだろう。判ってるか知らないが、慶応整形外科の医師は皆賢い。
そして河西クリニックに召集された医師の出身も慶応整形外科である。現在は自治医大で講師をしている。実は共通の知り合いがいる。多分関節リウマチ診療に関してはO先生と互角か、それ以上だと思う。当院に元々熱海市からリウマチ患者はそんなに来院しないので、実害はないから誰が招集されても私的には構わない。更に慶応のSAPHO症候群の大家だ。順天堂の多田先生のようなものらしいが、バックが慶応なので脊椎関節学会の理事だ。つまり肩書で勝つ。
そして開業をすると実感すると思うが、大学病院ほど膠原病系の患者は集まらない。その理由も考えたことがあるだろか。肺疾患がある患者さんもそんなに来ない。国際熱海病院は膠原病系の症例は皆自分の所に送ってくれると勘違いしていないだろうか。熱海病院はリウマチ専門医の内科系に行けと言っているだけではないだろうか。
業界内では、河西クリニックのHPに書いてある事が話題となっている。あの検査の取り過ぎ、レントゲンの取り過ぎというコメントは多分事実だろう。本当に河西クリニックにご迷惑をお掛けした話だろうし、恐らく赤字案件だったと思われる。我々の外来診療にはコツがある。思ったほど膠原病系の診察では利益は出ないと思われる。河西クリニックで診療報酬の現実を理解し、勉強させて頂いたほうが良かったと思われる。
私も実際開業をしてみると、J大で診察していた患者は様子見をして直ぐには動かなかった。寧ろ周辺開業医から逃げてきた患者が主な収入源となった。現在もそうだ。つまり、熱海市のように周辺に開業医が少ない地域では・・・。考えた事がないだろうか。
開業をする時、業者は都合の良い事しか言わない。私が開業をするとき、私の仕事を理解してくれる業者も親族も誰もいなかった。自分がレアケースであり、後から人が付いてくる状況だった。皆私の状況を見て、勉強してから動いている事だろうが、一般内科のようなポピュラーな診療科ではなく、誰に相談しても誰にもわからないと言われる事だろう。私もまだ手探りで奮闘をしている。それでも、傍から見ていて富士市ののばなクリニックは、色々な面で良いブローカーがアドバイスをしたと思う。そう思う理由が判るだろうか。O先生のクリニックに関しては、まったくそう思わない。なぜそう思うか考えたことが有るだろうか。
今までは開業医は倒産しないというのが通説だった。しかし、これからは違う。開業医も簡単に倒産する。
以上
2024年11月9日
最近患者さんからも、「先生、声明を出したの、早かったね。」と言われる。
当院は掛かりつけの患者さん達の新型コロナワクチン接種反対、掛かりつけの患者さん達のコスタイベ筋注用反対を表明するクリニックである。つまり、当院に拘わらない人達が接種する事を反対している訳では無い。個々の判断で勝手にやってくれれば良い。
しかし、世間の頭のおかしい人達には、それを『差別だ』と言う人達がいる。何故?
自分たちが、2021年のコロナワクチン開始時期に何をした。ワクチン警察と称して、打ちたくない人間たちに如何に非人道的な活動を行った。「あなたがワクチンを打たない事で、私たちが感染のリスクを負い迷惑をこうむる。」などと言い、寄ってたかっていじめた過去を忘れたか。
三島市民のSNSが使用できる人達は決して馬鹿ではない。開業医も病院も信用できないから自分たちで情報を集めて、自分たちで判断して動く。
非人道的な車内で隔離型救急外来も、コロナ治療薬も、自分達で考えて避けてかわす。医師だって自分で考えて活動して良いじゃないか。
そして、この国はまだコロナワクチン接種は任意接種である。そしてこの国の18%しか第8回接種(2024年5月以降)を行っていないのが現実だ。5人に4人が未接種になる時代になにが差別だ。
そしてGoogleの検索機能を馬鹿にしてはいけない。IPアドレスからその人が検索したキーワードの店舗事業所を半径8.1km圏内から探して掲示する。「コスタイベ クリニック」と検索すると、個人のIPアドレスから近いクリニックが登場する。
夕べ自身で口コミ投稿した半数以上が長崎県内、福岡県筑後市の店舗である人物からコスタイベ筋注用接種者を入館禁止にしたことを非難された。Googleの機能を考えたらおかしな話だ。長崎県人に静岡県の開業医に接点などない。
任意接種で、既に国民の8割以上が未接種拒否状態のワクチンが、どうして差別に値するのか。打ちたければ勝手に打てばいいが、家の病院には受診するな、近辺の同科に行ってくれという話が、どうして差別だ。
つまり、この人物は長崎県に現在住んでいる人間ではなく、現在三島市内に住んでいる人間である可能性がずーっと高いという事になる。帰省した際長崎県内の店舗に寄るのだろう。弁護士を通してGoogleに相談したっていいだろう、役場に相談して人口動態統計を手に入れるだけでも良いかもしれない。個人情報でなくたって、もしかしたら問題の解決に繋がるかもしれない。今の私は、長崎県出身の人物に絡まれているので、その関連を疑ってしまう。だとしたらつくづくレベルの低い人間だと思い、かえって愉快になった。
Googleの悪評なんて、そんなものだと思う。患者のメインターゲットが年配者である内科医に口コミにネット環境に詳しい人間がそういるとは考えにくい。だから心無い口コミに悩んでいる先生はまともに考えなくて良いと思う。
当院も問題のある事務員さんに辞めて頂いたあとに、幾つかの『怖い先生だから二度と行きません。』『そんなに偉い先生なんですかね。』とか失礼な書き込みが乱立しました。でもリアルな話、三島メディカルセンターの看護師さん曰く「女医さんの怖いキャラと男性の先生のそれとは次元が違う。男性の先生のほうがずーっと怖いし、態度も大柄だ。」と言っています。当院の看護師達も同じような事を言ってます。悪い口コミなんてそんなもので、実際とは全然異なるものです。
投稿主に『長崎県にお住まいの方が静岡県のクリニックに関心があるっておかしいですね。』と返信したら、朝には投稿を削除していた。他の似たような投稿は残っていたのでGoogleが削除したのではない事は明白。でも、時既に遅しだ。
院長
2024年11月6日
開院当初からGoogleの書き込みの酷さに悩んできました。色々な情報が集まり、自分で直接投稿された内容に回答(やり返し?)をしてきて、判った事があります。同業者の先生方には書き込みの酷さに怒りが込み上げてくる方が多いと思います。8年間開業医をやり、独自路線で対応してきた私の結論を説明します。
1.口コミのすべてが本物の患者ではない。
2.業者を雇い同業者を陥れようと悪い書き込みをさせる輩もいる。
3.新型コロナワクチン接種関連でSNSで激論をすると、その時打ち負かされた相手からリベンジ投稿をされることがある。
4.わざと悪い書き込みを書き、後日『口コミをお掃除しましょうか。』と20万円ほどの予算の見積もりを送ってくる業者がいるかもしれない。
5.数年間クリニック業務をすれば退職させた従業員がいるだろう。中にはリベンジしようと目論む者がいるような気がする。
6.Googleランキングは口コミの内容や、★の数がモノをいうものではない。あくまで閲覧数の多さで決まる。だから★などどうでもいい。
7.そのクリニックが開業してから何年間経過し、口コミが何件か。それも大切な指標です。口コミが少ない所は身内が投稿している事でしょう。
8.ローカルガイドと言われる人は、大抵が業者さんだと思ってください。
なので、クヨクヨしないで下さい。よく考えて欲しいのは、我々は良い仕事をやって当たり前だと思われてます。特に内科医のメインターゲットはお年寄り。70歳より若い患者さんがどれだけいますか?2024年現在でもお年寄りはGoogleで閲覧しません。
で、当院の転機は良くも悪くも新型コロナワクチンのシェディング被害が増えたころからです。保守大国静岡県でワクチン被害を理解し話を聞くと誰もがみてもわかる医師が私ぐらいだったらしく、県内でも遠い所にお住まいの患者さんに検索されました。それで検索順位が上がり、その後から「関節リウマチ診療に強い先生が静岡県東部にいるらしい。」という口コミが広がった気がします。ワクチン反対を投稿した時、20%売り上げが減りました。患者の中には、あんな投稿しない方がもっと流行る先生だと思いますよ、と苦言を呈する方もいました。近辺医療機関から、病院を変えたほうが良いと言われた、という患者さんの声も多数ありました。でも、絶対に信念を曲げませんでした。結果それが良かったと思っております。
自身で悪い口コミに対応するよう、Googleは指導をしています。なので、どれだけ意味があるのか判りませんでしたがやってみました。Googleが指導する通りで、院長が口コミを読んでいるというアピールとなり、それをリアルの患者たちが読み、応戦をしてくれる、という構図が成立しました。時間が掛かりましたが、これが一番コスパ良く口コミを確実に改善する方法だと思います。
三島市の開業医さん達は、口コミをお掃除される先生が多いと思います。どうしてそう思うかと言いますと、自分の所にも清掃業者から連絡があった事もそうですが、生活習慣病をまんべんだらりと診療するスタイルの先生の所に薬を貰いに行くだけなのに、当たり障りのない診療を『丁寧だ』『親切だ』と感動する患者などいると思いますか?想像できますか?我々の仕事はミスをすれば叩かれますが、いい仕事をして褒める人はまずいません。更にメインターゲットはお年寄りです。お年寄り達は東京とは異なり、ほぼ付き添いなしで来院していますよね。お年寄りがSNSに投稿しますか?なので、他院の病院口コミで親切さや丁寧さを褒めちぎった口コミは間違いなく、医療現場を全く知らないプロの犯行だと思って読み進めてください。
2024年8月19日
2024年秋からいわゆるレプリコンワクチンの接種が開始されます。SNSですでに情報を集めている若い世代の方はご存じだと思いますが、ここに不適切ワードを並べてその危険を強く訴える事は道義的に難しいので、割愛します。
2021年以降新型コロナウイルスワクチンが普及してから当院で起きた事を列挙します。嘘偽りない事実だけ書きます。あくまで当院で起こった事ですので、三島市内や静岡県県内が全てそうであると言っておりません。誤解無きよう。
・元々心疾患があり、透析を受けていた高齢女性が2021年夏季までに一斉に来院しなくなった。伝え聞くとだいたいお亡くなりになっている。
・数名のターボ癌症例を経験しました。全員関節リウマチでした。それ以外でも発がんし入院加療を受ける患者様がコロナ前と比較すると2倍以上いると思われる。 本来固形癌の発がん率が一般のそれより低いと言われている関節リウマチの患者さんが、多数発がんをしている事に院長は恐怖を感じている。
・元々自費診療でグルタチオン点滴を提供しているが、新型コロナワクチンが普及してからワクチン後遺症の解毒の為に点滴を希望する患者が急増した。現在も新規症例が多数来院している。
・急性間質性肺炎、血栓性疾患が、膠原病の治療が安定している通院中の患者に出現しており、皆新型コロナワクチンを同月に接種している。
・当院には、他院で新型コロナワクチン接種を強要されることを嫌がり、本来なら近医通院でよい症例でも当院を選んで来院される方々が多数いる。選んで来院している人が多い。
従来の新型コロナワクチン接種後に、感染症よりひどいシェディング被害に遭った患者さん達を多数診ております。現行のワクチンの抗体産生能でも傍にいるだけで無理な方達は、更に抗体産生能が強い世界初のワクチンを接種した人と接触したらどうなるでしょうか。想像が出来ません。
私は掛かりつけの免疫過敏な自己免疫疾患の患者様たち、コロナワクチンの副作用で苦しんだ人、怯えている人に寄り添いたいと思っております。政治的には保守派の街・三島市で私のような医師は珍しいでしょうが、この様な変わった医師が居ても良いと私は考えます。
静岡県東部には順天堂大学医学部附属静岡病院、静岡医療センターを始めとし、開業医でもリウマチ科専門医を診察する医師を雇っている先生が多数いる街です。mRNAの強い増幅効果を謳ったレプリコンワクチンを接種される方は免疫過敏による容態変化が起こる事が想定されますので、無床診療所ではなく、ベットがある医療機関に通院されることをお勧めします。
本当に嫌な時代ですね。これが「分断の時代」と言われる原因の一つだと認識しております。ワクチン接種を否定している訳では無く、あくまで免疫過敏で急変している患者を多数有している診療所故の院内トラブルの予防策です。皆さんどうかご自愛くださいませ。ではでは。
院長でした
2024年8月16日
最近調剤は自院ではなく、外部の薬局で調剤をする事が普通になりました。国の診療報酬制度の方向は、後発品選択を強く推し進め、一般名処方に点数をつけ、普段の診療の技術業を削る方向にシフトしているため、内科の開業医である当院も大切なメトトレキサート以外を一般名処方とせざるを得ない状況となりました。一般名処方可にしないと周辺調剤薬局にも嫌われるので余計にです。
さて、そうなるとどのような事件が起こるか。簡単に言うと、当院も、調剤薬局も仕事が増える分、雑になる訳です。処方日数が全然違うなんで事は日常茶飯事ですし、処方されている規格が250mg錠4錠/日から500mg錠2錠に変更するケースもクリニックに相談しないで変更をして良いというルール変更となり、患者さんが間違えて倍量を内服していた事件もありました。
先日土曜にあったのはおばあちゃんが一人で来院し、リウマトレックスの日数が足りなかったので残りの週は内服しないで過ごし、リウマチが悪くなったというケースを経験しました。
当院に長い患者さん達は、薬が足りないと受付で説明してくださったり、うちにほど近いT薬局だと日数をちゃんと数えて連絡をくれます。そこで発覚する事も多い。
患者さんが内服していて、薬が無くなると途中で取りに来るケースも多い。こういう人は安心できる。
でも、昔の医療の感覚で、何でも『お医者様にお任せ』デーン!!!とされる方は無理なのです。何度も丁寧に説明しても、『医者が処方した通りに内服するのが当たり前だ』の一点張り。まったく理解せず、途中で怒りだし、順天堂に行くと言い出しました。調剤については、順天堂に行っても解決する話では無いのです。
昔から、院外処方が始まった頃からですが、調剤薬局が意図されているのかもしれないと疑うほど、薬の日数が足りないという事件は何件もあります。診察室で毎日聞きます。
そして、身内の話でお恥ずかしいのですが、当院には現在、調剤薬局から問い合わせが来ても、院長に連絡報告をしないスタッフが確かにいます。明らかに当院側の問題と思われるケースも数件ですが有ります。
私側の原因に関していえば、診察室に入ると判りますが、私は話をしながら患者さんの顔を見て質問し、診察しながらパソコンを操作しています。多くの場合が前回の処方をコピーアンドペーストすれば良いのですが、患者さんが飲み残しがあるとの理由で前回処方から削除されている処方もあり、次回処方から抜ける処方が少なからず出てきます。大手大学病院のように定時処方を作り保存が出来る様な高級電子カルテは開業医には買えないので、この事は開業前から強い不安を感じながら仕事をしております。
また、受付で会計処方をするときに、受付側に処方調整を頼む人もいると思いますが、彼女達は薬の処方が判らないので、必ず間違えます。会計処理をするときに間違えて数字に触り、日数が合わなくなるケースも起こりうるパソコンでもあります。お恥ずかしい話なのですが。
なので、自分の処方は必ず自分で理解していて欲しいのです。理解できなければ、家族の方に管理して貰ってください。何卒宜しくお願い致します。
院長
2024年5月19日
常日頃リウマチ診療をしているとよく見かけるのが嫌薬家。読んで文字の通り、薬が嫌いな人。
大抵の人が罹病期間が長く、酷い関節症状の人。指が変形し、物も上手く持てない。そもそも普段から歩いていないから歩けない、なんて人もいる。
でもそんな彼ら、彼女らに共通している認識がある。それは薬が嫌い、副作用が怖い。どんなに関節がボロボロになっても、家族に介護を強いる事になっても、大学病院に通院していても新しい薬を勧められたから嫌になって通院先を変更する。生物学的製剤が何者か全く理解できなくて、副作用の欄を読んで怖くなり来なくなる。
薬は何でもメリットデメリットがある。薬害で酷い目に遭う人が全くいない訳ではない。しかし、皆さんにちゃんと理解して欲しい事がある。それは、私はメリットデメリットを考えるとき、ちゃんと論文に戻って考察し、本当に有効性がダントツに高い薬しか投薬しないという事を。
私が新型コロナワクチンに対し、どのような姿勢を取ったか、覚えている人は覚えていますよね。
だから、私が薦める薬は信用してください。私の意見を信用してください。
私が知っている人では、去痰剤やかゆみ止めでTENを発症した人がいた。私も、依頼を受けて診察した大学病院の皮膚科の先生達も首をひねった。でも、こういう人たちは極端な例になるが、多くの人達にとってはどうって事がない製剤なのに、副作用で酷い目に遭った。そんな人達もいる。
では、彼らが抗リウマチ薬や生物学的製剤の使用で副作用で酷い目にあっているだろうか。結論を言えば、全然遭っていません。一つがダメなら、他もダメなわけではないのです。
大学病院で診察していたある人は、抗リウマチ薬全般が身体に合わなかったのに、何故かメトトレキサートだけ副作用が出なかった。全ての内服薬を全て試した結論だった。そういう人もいる。
今の時代、抗リウマチ薬が沢山あり、選択肢も多く、一昔前と比較したらとてもいい時代になりました。それでも関節破壊の酷い人がいて、大抵が嫌薬傾向にある人です。関節破壊が平均以上悪く、罹病期間が長い人は大抵嫌薬傾向があります。わかっているけど、必要だから追加投薬をお勧めする訳です。なので、ちゃんと耳を貸して通院して欲しいと思います。
院長
2024年5月17日