静岡県三島市平田にあるいのうえ内科・リウマチ科です。関節炎疾患・膠原病疾患等でお悩みの方はぜひご相談下さい。

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2023年5月 ARCHIVE

悩み

1.周辺医療機関の膠原病疾患、及びのその治療薬に関する認識が酷い。

関節リウマチは外来で治療する時代。関節炎で入院する事例など無いと言っていい時代。たまにニューモシスチス肺炎が起こることがあるが、リウマチではいわゆる免疫不全でおこるのではない。免疫不全にするような投薬を外来診療で行う専門医はまずいない。

2.当院は混雑している?そんな質問を患者さんから受けますが・・・・

混雑の定義が判りませんが、1時間待ちはどこの医療機関でも普通です。医療費が年々削られている昨今、寧ろ待ち時間ゼロですぐに診察してもらえる医療機関は潰れて廃業です。流行っていない医療機関がお好きなら止めませんが、そんな先生は評判が良いのでしょうか、その先生で本当に良いのでしょうか。

確かに、当院は昨年後半から従業員が大きく入れ替わりました。女の子は結婚するので入れ替わりはご容赦下さい。3月から電子カルテを導入し直したため、確かに3月は皆操作に不慣れだったのでご迷惑をお掛けしました。しかし、現在の所、午前中の当日受付が不可能は日は1日も御座いません。受付のリミット時間までにご連絡をいただければ新規患者の診療は可能です。午前中のほうがスタッフが多いので、なるべく午前中のお越しを期待します。(勿論午後枠も御座います。)因みにここ3年間で、満員だった日が思い出せません。満員の日は無かったと思います。このクリニック、経営は大丈夫だろうか(笑)

また『大学病院だったら待っても良いけど、開業医風情だと許せない。』という方がおりますが、それは、開業医の先生に失礼です。医療水準は、例え多職種でもベテランが対応する開業医のほうが高く、若手医師が対応する大学病院のほうが必ずしも高いと言えないと思います。医療機器は充実していますけどね。

3.アクテムラで大腸憩室が出来る訳では無いですよ!直接的に憩室炎が起こる訳でもない。

大腸憩室は、便秘により経年的に出来上がる形態異常です。

憩室炎は盲腸炎の次に多い急性腹症です。アクテムラによる起因される憩室炎がアクテムラの使用で増えたという話を聞いたことがない。

アクテムラのパンフに重症例として掲載されているのは、治験中に1名亡くなった人がいたので、開発者の鶴の一声で掲載された疾患です。多くの教授が反対したのにね。割と有名な話です。

一番悲しいのがアクテムラと憩室炎の問題かな。当院でも今年1名発生し、生きていますけど、他院で起こって当院に転院してきて、前院の事を怒っている人もいるけど、誤解ですよ、と説明しているのに、聞いて貰えない。とほほ・・・。

院長でした。

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2023年5月20日

高齢関節リウマチ症例だからこそ、当院に通院して欲しい。だってリウマチは、痛みを取ることだけが治療のゴールではないから。

開業7年周年を過ぎ、気が付けば私は今年50歳。それは私だけでなく、順天堂大学時代から当院に通院されてきた患者様達も同様に年を重ねる訳です。

そこに来て、偶にこんな患者さんが登場します。

「もう高齢なので、自宅の近くの病院に通院したい。」

そんな患者さんに私はつい言ってしまう、「そんないい病院があるのならどうして最初からそちらに行かなかったのでしょう。」

そりゃそうですよ。頼りない病院だから、当院を選んで来た筈です。高齢者のリウマチの治療はとても厄介です。厄介だらけです。途中で病院が変わっていい事が、有る訳が無いのです。なのに、運転に自信がなくなったから、近くの適当な病院に通院して本当に大丈夫なのでしょうか?リウマチの治療薬は免疫力が低下する成分を含むのですよ。良いわけないですよ。日々のメンテナンスが一番大事なのに、高齢期というもっともメンテナンスの必要な時期に手を抜いて、良いわけないでしょう。

皆さんにお聞きしたい。リウマチ膠原病の治療の目標は何でしょう。

関節痛を取る事でしょうか? 否定はしませんが、痛みがなければいいのなら、お腹いっぱい痛み止めを内服したり、2週間に一回ステロイドを静脈注射したり、内服していれば良いでしょう。でもそれをする人は、この地方にはまだ沢山いるのですが、普通はいませんよね。体がボロボロになりますから。

関節リウマチの治療で一番大事な治療の目標は、以下の通り。

『ずっと今と変わらない生活ができる事!!』

もちろん、年齢には確かに勝てません。それを踏まえ、高齢になって足腰も免疫力も低下しますが、そこを計算して投薬してくれる医師、肺炎が起きたら迅速に対応できる医師に通院する事です。もっと言えば、肺炎にならないよううまくコントロールしてくれる医師に、できるだけ長く通院する事です。

高齢になって通院するなら、内科医で、リウマチ内科専門医で、かつ臨床経験が豊かな先生の元に通院しましょう。私は今年で医師20年目となります。若い時から医局から全幅の信頼を得て重症患者さんを沢山診察して参りました。

私は、高齢者のリウマチ患者さんのお体に合った治療、対応が出来ます。そのために院内にはCT装置もあるのです。肺炎になったらいつでも頼ってください。そのために私は週10コマも外来を開いているのです。

そして、私は肺炎にならない治療のノウハウを沢山知っています。

だから、高齢のリウマチ患者さん達こそ、少し遠くても当院に通院して欲しい。私はそう思います。

院長でした。

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2023年5月1日

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