静岡県三島市平田にあるいのうえ内科・リウマチ科です。関節炎疾患・膠原病疾患等でお悩みの方はぜひご相談下さい。

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関節リウマチで初診されたい方へ

関節リウマチで初診されたい方へ

開業し早8年を経過しており、これまでやってこれたのは、ひとえに患者様、地域の皆様に支えられての事と思い、皆さまには大変感謝しております。

しかし、開業した当初と異なり、少なくなったとはいえ、まだ誤解をされている皆さんが多いので、再度初診で当院を受診されたい皆様に説明をさせて頂きます。当院は開業医のため、順天堂大学病院や静岡医療センター、沼津市立病院と異なり紹介状が無くても受診できる訳です。実際初診でリウマチ疑いで受診される方のほとんどが紹介状の持参はなく、周辺医療機関から逃亡されてきた方々か、症状の自己申告をされる方ばかりです。それ故に自己申告をされる方々にかなりの誤解があります。

誤解が生じる原因は静岡県にあります。当院は父親の代からある医療法人のため、病院名に静岡県のガイドラインで規定の診療科目でなくてはならない、という決まりがあり、順天堂大学医学部付属病院のように『リウマチ膠原病科』と標ぼう出来ませんでした。『リウマチ科』としか標ぼうが出来なかった訳です。

一方、周辺整形外科の開業医さん達は整形外科という標ぼう以外に『リウマチ科』を名乗っています。関節リウマチを診察したいのでそう標ぼうしていると思いますが、医療法人ではない医療機関であるか、医療法人を立ち上げた頃標ぼうに関するガイドラインが無かったのか、どちらかだと思います。

さて、『リウマチだと思って・・・』と来院される方の半分以上が全く見当違いです。違うというと、『私は素人だから違うと言うな!』と怒る人もいます。怒られても泣き脅しされても無理なものは無理なので、簡単に関節リウマチの症状について説明します。こういう相談は本当に困る、と思う事例を列挙します。

1.あくまで『関節痛』である事。関節腫脹もあり、手指で圧迫すると疼痛を伴う所見があると尚関節リウマチらしい。首、腰、背中は椎体です。

2.首の症状、腰の症状が単独で出現する事は関節リウマチに出る事はまずない。整形外科を始めに受診して欲しい。そこで仙腸関節がうんたらと言われ、対応が迷走するようなら、脊椎関節炎の可能性があるので当院に来て欲しい。

 (脊椎関節炎の患者は日本人にはまず居ないからです。)

3.関節リウマチの初期に腱鞘炎が出る事もある。関節痛が一緒に出ていないだろか。明らかに使いすぎによる症状だと自覚があれば、先に整形外科を受診する事を強くお勧めする。

4.前腕部の症状、下腿の症状は明らかに関節リウマチではない。そもそもそこは関節ではない。だから『関節』リウマチではない。皮膚筋炎/多発筋炎は両側近位部(太腿や上腕)の筋痛なので、多分それも違う。稀に遠位部筋に起こる筋炎(封入体筋炎など)もあるが、症例は極めて少ない。順天堂大学病院に手柄を取られても悔しくもなんとも思わない。だから当院に相談に来なくて良い。

5.手の痺れは、ほぼそれしか症状がないのなら、関節リウマチに特異的な症状ではないので、最初に整形外科に相談して欲しい。ネットに関節リウマチに特異的な症状であると書いてあったとしても、それはあなたのネット記事の読みが浅いだけです。整形外科に相談してください。

不愉快に思われた方が居たら、本当にごめんなさん。でも、患者さんから頂く罵声や避難の声に疲れているのです。私は整形外科医ではないので無理な相談は無理なのです。整形外科で改善しない整形外科疾患は私には治せません。治せるという噂をあなたが聞いたとしたら、それは嘘大袈裟紛らわしいからです。

あと本気で困るのは、問診表には主訴に関節痛と書いてあるのに、診察室で第一声で全く異なる症状を言う方がいらっしゃいます。関節リウマチの症状、膠原病の症状、内科疾患の症状を書かないと受付ではじかれると聞いた方々だと思いますが、本当にやめてください。心身ともに疲弊します。私に相談したい事を問診表の主訴に記載してください。

ついでに言いうと、自分の主訴をしつこく何度も訴えてくる方が居ます。そんなに多くないですが、偶にいます。暫く立ち直れないくらい強烈で、大抵の方が威圧的で恐怖を感じます。カルテを書く手を遮ってまで訴えるのはやめてください。そういう患者さん達は、私の問診態度が悪いと怒りますが、明らかに違うのでやめてください。

以上

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